<話題の焦点>=円安メリット株、想定レートと現水準との開きに注目

 東京株式市場は1万1000円台乗せに向けた上値トライの展開になりそうだ。その原動力となるのが想定為替レートと足もとの為替水準に開きのある円安メリットによる収益改善期待の大きい銘柄群だ。

 現在為替は円安トレンドへの転換が指摘されている。安倍政権は日銀に大胆な金融緩和を要請しており、それによる円安誘導政策を強化する方向だ。加えて、貿易収支は2011年に年間ベースで31年ぶりに赤字に転落、12年には赤字額が大幅に増加しており、円売り要因になっている。

 また、欧州の債務危機はひとまず回避され、「財政の崖」問題の解決方向から米国の景気減速懸念も杞憂に終わりそうで、安全資産としての円買いの流れが完全に止まっている。さらに、米国景気が堅調に推移すれば、量的金融緩和に早期打ち切りの可能性が高まり、日米の金利差拡大からドル買い・円売りの色彩が強まるとみられる。

 足もとの1ドル88円台、1ユーロ118円台の為替水準は、1ドル90円以上、1ユーロ120円以上に向けて円安が進行するとの見方が有力で、円安メリットによる収益改善期待銘柄の人気が継続しよう。

◆想定レートを大幅に上回る円安で注目の銘柄
特殊陶<5334.T>
SMC<6273.T>
日精工<6471.T>
安川電<6506.T>
マキタ<6586.T>
エプソン<6724.T>
横河電<6841.T>
トヨタ<7203.T>
スズキ<7269.T>
リコー<7752.T>

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)