<株式トピックス>=安倍首相は東南アジアに強い関心

 安倍晋三首相は、就任後初の外遊先としてベトナム、タイ、インドネシアの東南アジア3カ国を選び、16日から19日にかけて訪問する。首相は当初、最初に米国を訪問して同盟強化重視の姿勢を内外に示す考えだったが、米側の国内事情で調整がつかず、訪米は2月以降となった。 
 インドネシアでは18日にジャカルタで開催される日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の友好協力40周年記念式典への出席を検討している。また、ベトナムでは南シナ海の領有権をめぐり中国と対立しており、中国との間で尖閣諸島問題を抱える日本として連携を確認する考えだ。
 ただ、安倍首相は、対立を深めている中国との関係を、より有利に運ぶだけでなく、東南アジアに対しては以前から極めて強い関心を寄せている。
 前回06~07年の首相当時に、安倍氏が打ち出したのが「アジア・ゲートウェイ構想」。この構想は、アジア各国と積極的に交流を図り、日本の役割や地位を高めようとするもの。具体的には「航空自由化(アジア・オープンスカイ)」に向けた航空政策の転換や、通関などの貿易手続を国際的に通用する簡素で効率的なものとする「貿易手続改革プログラムの着実な実施」、さらに「アジアの利用者にとって最も魅力的な金融資本市場の構築」、「グローバル化の中で成長する農業への変革」などが骨子となっていた。
 この3カ国とも、日本にとっては、将来的にも極めて有力な生産基地であり同時に商品の販売先(消費地)でもある。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)