<マーケットアイ>=バイオ関連株が集中人気、iPS細胞利用の再生医療を促進(2)

 難治性疾患の患者の体細胞からiPS細胞を作り、それを神経や心筋、肝臓、膵臓など患部の細胞に分化させ、その患部の細胞の状態や機能がどのように変化するかを研究することで、今まで困難だった病気の原因が解明できる可能性が出てくる。

 さらに、その細胞を利用すれば、人体ではできないような薬剤の有効性や副作用を評価する検査や毒性のテストが可能になり、新薬開発のスピードアップが期待される。また、患者由来のiPS細胞から分化誘導した組織や臓器の細胞を移植する細胞移植治療のような再生医療への応用も期待が高まっている。

 きのう15日の新興市場では、東証マザーズ指数が8日続伸。遺伝子研究用試薬や理化学機器販売を手掛けるタカラバイオ<4974.T>は、iPS細胞の研究をはじめ政府の成長戦略の重点分野としたことで大きな恩恵を受ける銘柄として、改めて注目が集まっている。また、創薬ベンチャーのナノキャリア<4571.T>、そーせい<4565.T>、がん免疫細胞療法で細胞加工などの支援サービスを提供するメディネット<2370.T>などのバイオ関連銘柄が大幅高に買い進まれた。

 一方、ジャスダック市場は11日続伸。DNA抽出技術を持つバイオベンチャーのプレシジョン・システム・サイエンス<7707.OS>や、がん、血液、自己免疫疾患の3領域に特化した医薬品の開発を手掛けるシンバイオ<4582.OS>がストップ高まで買われた。

 その他、細胞シート再生医療を主体とするバイオ企業セルシード<7776.OS>、研究試薬、実験機器、臨床検査薬を販売するバイオ専門商社のコスモ・バイオ<3386.OS>、キナーゼ酵素生産大手で、創薬も手掛けるカルナバイオ<4572.OS>、医療機関にがん免疫療法のノウハウを提供し、細胞治療支援事業も手掛ける研究開発ベンチャーのテラ<2191.OS>も値を飛ばしていた。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)