東京株式(大引け)=278円安、利益確定で5日ぶり急反落

 16日の東京株式市場は寄り付きから売り優勢、一時日経平均株価は下げ渋る動きもみせたが、為替が円高に振れたのを横目に後場は下げが加速した。
 大引けの日経平均株価は前日比278円安の1万600円と5日ぶりの急反落で2011年8月5日以来の下げ幅。東証1部の売買高概算は36億4824万株、売買代金は2兆260億円と高水準。値上がり銘柄数は332、対して値下がり銘柄数は1287と全体の76%の銘柄が下落した。なお、変わらずは73銘柄だった。
 きょうの株式市場は朝方から一貫して軟調地合いを余儀なくされた。ここ買いの拠り所となっていた為替市場での円安進行に歯止めがかかったことで、売り圧力が表面化している。東証1部の騰落レシオが157%と高水準にあることなどテクニカル面での過熱感も意識されており、押し目買いは入ったものの売りを吸収し切れなかった。前日の甘利発言に続き、自民党の石破幹事長が経団連幹部との会談の席上で「産業によっては(行き過ぎた円安は)困る企業も出てくる」と発言したと伝わり、これが足もとの円高思惑を増幅させた形だ。株価指数先物を経由しての売り圧力も全体指数を押し下げた。
 個別には売買代金上位の主力株が全面安。ファナックが急落、キヤノン、コマツなども大幅安となった。ソフトバンクも売られたほか、三菱UFJなどメガバンク株も軟調。ファーストリテも急落した。半面、中小型材料株の一角が買われ、サニックスが一時ストップ高となり、三晃金、高島など太陽光発電関連が人気化した。このほか北興化、日本橋梁なども値を飛ばしている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)