<マーケットアイ>=日経平均株価急反落、ここからの相場を読む(1)

 きのう16日の東京株式市場は朝方から売り優勢、5日ぶりの大幅反落となった。日経平均株価終値は、前日比278円安の1万600円。11年8月5日(359円安)以来約1年5カ月ぶりの大幅下落となった。上昇相場の支えとなっていた外国為替市場での円安進行に歯止めがかかったことで、輸出関連の主力銘柄を中心に売り圧力が表面化した。昨年11月半ば以降の上昇局面では初めてとなる急反落の背景と今後の影響を探った。

 16日の円相場は、対ドルで午後1時過ぎに一時、1ドル=87円90銭台の円高を記録した。甘利明経済財政・再生担当相発言に続き、きのう午前、自民党の石破茂幹事長が経団連幹部との会談の席上で「産業によっては(行き過ぎた円安は)困る企業も出てくる」と発言したと伝わり、これが足もとの円高思惑を増幅させた形だ。円高と連動するかたちで、株価指数先物主導で現物市場にも売りが広がった。

 野田佳彦前首相が衆院解散宣言した昨年11月14日(終値8664円)を起点に今回の上昇相場はスタートした。自民党総裁に安倍晋三氏を選出し、12月16日の総選挙で自民党が圧勝。大規模な追加金融緩和と積極的な財政出動でデフレ脱却を目指す「アベノミクス」への期待感から対ドルや対ユーロでの円安が急ピッチで進行、これを好感して日経平均株価もほぼ一本調子の上昇をみせた。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)