<検証話題株・カイオム>=〝大爆騰のDNA〟内包するバイオ関連株、上場1年で株価10倍へ(1)

 カイオム・バイオサイエンス<4583.T>は、個人投資家の「提灯買い」がつきやすいバイオ関連株の中でも、ひと際異彩を放つ急騰劇を演じている。上場後わずか1年あまりで株価は何と10倍の大変貌を遂げた。抗体医薬品で独自開発技術を擁す成長期待株ではあるが、ここまでの株高を実現させたシナリオとは何だったのか。

 カイオム・バイオサイエンスは抗体医薬品で独自の研究開発技術を擁すバイオベンチャーで、一昨年の12月20日に東証マザーズに上場した。公募売り出し価格は2700円(株式分割前)だったが、それに対し初値は220円安い2480円。その後のセカンダリーでもしばらくは鳴かず飛ばずの推移を続けた。この時は近い将来に株価を大爆騰させる〝モンスター〟が新興市場に降り立ったとは誰の目にも映らなかったはずだ。事実、同銘柄の人気に火がつくまではそこから10カ月の時を要すことになる。

 同銘柄は昨年3月28日に1対2の株式分割を実施している。仕手化素地を内包するのであれば、株式分割は格好の株価上昇材料となるが、そうはならなかった。株式流動性を決定的に欠いた、いわゆる人気薄の状態が続き、ロットを利かせた値幅取りのウマ味をこの時はまだ全く発散していなかった。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)