<検証話題株・カイオム>=〝大爆騰のDNA〟内包するバイオ関連株、上場1年で株価10倍へ(2)

 ところが、雌伏10カ月を経た昨年の9月下旬を境に、突如として爆騰モードのスイッチが入ることになる。株価は1000円トビ台(株式分割前換算では2000円近辺)で推移していたが、そこから1カ月後には7割高の1700円台前後に、さらにそこから1カ月を経て、株価は3000円台を突破した。しかも、それはまだ〝仕手化〟の序章に過ぎず、この後さらにストップ高を連発して上昇加速となり、大納会目前の12月26日には何と1万円の大台をとらえ市場関係者の度肝を抜くことになる。「中小型株を手掛けるファンド筋の資金が流入した」(中堅証券営業体)という観測もあったが、その真偽は定かではない。しかし、買い主体不在の自然発生的な上昇では常識的にここまでの上値は見込めないというのが市場関係者の共通した意見である。

 直近では、東証が1月9日売買分から同社株の委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする臨時措置をとったことを受けて投げ売りを誘発した。しかし、これが神がかり的な大相場の終焉につながるのかどうかはまだ即断できない。同社の持つ抗体作製技術が日の目を見るとすれば、まだこの先さらなる高みを目指す驚愕の展開が待っている可能性もある。

 同社は独自の「ADLibシステム」を駆使した抗体作製技術が強み。理化学研究所や国立がんセンターなどと共同研究契約を締結しているほか、研究協力資金面では中外製薬との結びつきが強い。業績は赤字脱却に向けた端境期にあり、今下期に抗体の導出に伴う収益計上から13年3月期は最終黒字化する見込みにある。昨年12月12日には、ニワトリの細胞を利用して作った抗体を人体に適応させる技術で主要な3段階のステップを完了したことを公表、来期の実用化を目指すが、契約が実現すれば収益水準は一気に跳ね上がる。この材料がただでさえ異彩を放つ上げ足に、強力なロケットエンジンとなって拍車をかけた。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)