<クローズアップ>=大阪で新たな大型開発計画、キタで存在感高める阪急阪神グループ(3)

 一方、大阪府と大阪市も阿倍野から新大阪を結ぶ次世代型路面電車「LRT」の新路線計画を打ち出したが、これには橋下徹大阪市長が進める大阪地下鉄や大阪地下街の将来的な上場もリンクしてきそうだ。梅田地下街のホワイティうめだなど市内の主要地下街を運営する大阪地下街には、阪急リート投信法人の代表取締役社長であった髙橋秀一郎氏が民間人として初めて社長に就任している。

 初期建設費用が比較的安価であることから、各自治体で導入へ向けて意欲を見せるなかで、大阪市・府では、大阪・阿倍野から難波を経由し、御堂筋を通って新大阪までをつなぐLRTの新路線づくりに着手している。LRTで大阪市市内の鉄道交通網が一段と整備されれば、キタと呼ばれる梅田地区からミナミと呼ばれる難波地区から阿倍野地区へかけて地域が活性化し大阪地下鉄や地下街の価値も向上してくることになる。

 LRTでは伊藤忠商事<8001.T>と共同でマカオ政府から軌道系交通システム(LRT)一式を受注している三菱重工<7011.T>や国産初の100%超低床LRVを三菱重工と共同で開発している近畿車両<7122.T>と東洋電機製造<6505.T>が受注拡大の期待が高まる。駅務システムの大手であるオムロン<6645.T>なども注目できそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)