「軸上向きは継続も、決定会合でガラリ?」

「軸上向きは継続も、決定会合でガラリ?」
 先週末の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株30種平均は53.68ドル高の13649.70、ナスダック総合指数は1.30ポイント安の3134.71となった。インテルが6%下落し相場の足を引っ張ったものの、米企業の好調な決算を受けてダウはプラス圏を維持。米下院共和党指導者が連邦債務上限の3ヵ月延長を示唆したことも、市場に買い安心感を与えた。また、シカゴ日経平均先物(円建て)の清算値は10965円。したがって本日の東京株式相場は堅調なスタートを想定。11000円の大台をうかがう動きになると思われる。

 一方、外国為替市場では円安基調が継続。1ドル=90円台前半、1ユーロ=119円台後半での推移となっており、市場には買い安心感を与えそうだ。海外から円安批判が出ているものの、日銀金融政策決定会合を前に投資家の期待感は高まっている。アベノミクス、円安トレンドは継続するとして、東京株式相場は上値を模索する動きになると思われる。

 日経平均の日足チャートでは、先週末の窓空け上昇によって、「軸下向き説」を否定する動きになっている。政府・自民党要人の発言によって相場の方向性がコロコロと変化しており、投資家が振り回される格好となっている。

 現在は「軸上向き」に戻ったということであり、目先は上方の窓を連鎖的に埋める可能性が高くなっている。1/15につけた昨年来高値(10952.31円)も強い抵抗線として意識されることなく、上方の複数の窓を連鎖的に埋めることになるだろう。これが軸上向きのときの自然な動きである。

 だが、明日の日銀金融政策決定会合の結果発表によっては、相場の流れが“ガラリ”と変わる可能性がある。市場では①2%の物価目標、②10兆円の資産買入基金の増額はすでに織り込んでおり、“プラスα”が求められているからだ。③無制限の金融緩和や④超過準備に対する付利撤廃などが加われば、市場は素直に好感することになるだろう。逆に①、②だけでは失望感が生じ、株式は売られる展開となる。つまり、③、④を催促する相場になるのだ。

 いずれにしても本日の段階では、軸上向きが継続されており、足元の円安歩調から輸出関連株を中心に堅調な値動きになるに違いない。一部、短期的な過熱感から調整色が強まる場面も予想されるが、下方の窓(10694.85円-10787.12円)が強い支持帯となり、全体相場を支えるだろう。売り方はポジションを極力落とし、再び天井のシグナルが出現するまで待つしかない。今の相場は死刑執行台の階段を着実に上っている状態。いつか階段の板がハズれ、投資家の多くは地面に叩きつけられることになるだろう。ローソク足で首つり天井が出現することになれば、まさにマンガということになる。