<マーケットアイ>=断トツの大商い、ソニー復権の序章か(1)

 先週末18日の東京株式市場は、朝方から幅広く買いが先行し、活況裏に上昇基調を強めた。前日の欧米株市場が総じて高かったほか、為替市場で再び円安傾向が強まったことが株高を支援、記録的な大商いの中で引け際一段高となった日経平均株価は、2年9カ月ぶりの1万900円台を回復するという〝最強の地合い〟を見せつけた。その中で、新たに強烈な輝きを放っていたのが、これまで大手電機株の中では負け組の象徴に位置付けられていたソニー<6758.T>だ。

 現在の東京市場は、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いといってよい強調ぶりをみせている。高値警戒感を指し示すテクニカル指標を横目に下値にはすかさず買いが入り売り圧力を相殺、「アベノミクス」の理想買いの段階とはいえ、全体相場は近年例を見ない強さだ。

 為替市場の円安が全体相場の上昇エンジンとなっていることは明白であり、先週末には対ドルで1ドル=90円台に乗せ、2年7カ月ぶり、対ユーロでも1ユーロ=120円台に入り、1年8カ月ぶりの円安水準に。これを好感して主力輸出株をはじめ買い人気に一段と厚みが増した。今週予定される日銀の金融政策決定会合では、2%の物価上昇率目標を明記する方向で9年半ぶりの連続緩和の観測が強まっており、これが為替の円安とリンクして、ミニバブルといってもよい上昇相場が繰り広げられている。

 その中でにわかに存在感を高めているのがソニーだ。先週末の東証1部の売買代金ではトヨタを尻目に断トツとなる910億円の大商いをこなし、125円高の急騰を演じ、市場の耳目を驚かせた。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)