<マーケットアイ>=低位材料株が異彩人気、加速する個人投資家の市場参加(2)

 さらに、低位材料株物色が広がりをみせる背景には「今年から実施された信用取引の証拠金規制緩和が、材料株の売買を加速させる要因となっている」(市場関係者)との見方がある。東証など全国の証券取引所は、個人投資家らが証券会社から株や資金を借りて売買する信用取引の規制を1月1日付で緩和した。従来は、担保に差し出す証拠金は現金や株式を受け渡すまで再利用できなかったが、同じ担保を使って1日に何度も売買できるようにした。従来は、信用取引でデイトレードを行った際に差し入れた委託保証金は、その日のうちに他の取引の保証金に使用できず、新規の取引をするたびに新たな保証金を用意する必要があった。

 ところが今年からはデイトレードで、何度でも同じ委託保証金の利用が可能となった。投資資金が少額な投資家は、委託保証金の信用余力が直ぐにいっぱいとなり、売買の障害となるケースが多かった。したがって、規制緩和は少額投資家の短期間での売買を活発化させる効果を発揮している。

 低位株のなかで、今後も注目したい銘柄を挙げてみた。

 近畿車両<7122.T>は、新幹線やJR在来線新設や更新需要の一巡などから、受注減を余儀なくされている。しかし、大阪府と大阪市が阿倍野からミナミ(難波)を経由して御堂筋を通ってキタ(梅田)から新大阪までをつなぐLRT(次世代型路面電車)の新路線の建設構想を打ち出していることから、LRTで実績豊富な同社も関心を集めている。

 リズム時計工業<7769.T>は、映像機器分野で、車載用後方監視カメラを中心とした売上高が好調に推移している。13年3月期の連結業績は、売上高315億円(前期比7.1%増)、経常利益20億円(同18%増)、純利益11億円(同8.9%増)と大幅増益を見込んでいる。

 蛇の目ミシン工業<6445.T>は、家庭用ミシンやスマホ製造用の卓上ロボットが主力製品で、中国の景気回復観測や為替の円安進行から、収益改善期待が高まっている。8日から東証の日々公表銘柄に指定されているものの、頑強な値運びとなっている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)