日銀の無制限緩和導入で株式市場への影響は=証券ジャパン・大谷正之調査情報部長

 日銀が、消費者物価の2%上昇を目指すインフレ目標の導入と、2014年初めから期限を定めず毎月一定額の金融資産を買い入れる「無期限緩和」方式を採用することを決めたことで、株式市場は瞬間的に買い戻される場面があった。しかし、「想定の範囲内」との受け止めが多く「イベント通過」との認識が支配的で、大きな変動要因となる内容ではなかった。今後は手掛かり材料難となりそうだ。
 日経平均株価日足チャートの5日移動平均線が下向きとなり、時価がそれを下回ってきていることから、やや調整ムードが強まってきた。今後は、25日移動平均線の1万264円(21日現在)が意識される。この水準の手前に17日安値の1万432円、10日安値の1万398円があり、この水準で反転上昇すれば、小幅調整で止まる可能性もある。
 今週後半から3月期決算企業の第3四半期決算の発表が本格化することから、個別銘柄への関心が高まりそうで、14年3月期に対する経営者の判断に注目が集まりそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)