為替:注目の日銀会合、「言葉踊れど中身は乏しい」との見方も

 22日は注目の日銀金融政策決定会合の結果が発表された。同会合では2%物価上昇を目標とする「物価安定目標の導入」と「期限を定めない資産買入れ方式」の導入などが打ち出された。なかでも、金融緩和姿勢で市場が関心を集めていた「期限を定めない(オープン・エンド)」という言葉が入ったことに市場は反応。為替市場で円相場は発表直後の12時47分に一時、1ドル=90円13銭へ円安が進んだ。
 ただ、発表文には同方式は「2014年から導入する」とし「資産買入等の基金残高も14年中に10兆円程度増加し、それ以降、残高は維持される」と明記された。金融機関が日銀に預けている当座預金の超過準備に付く金利(付利)や日銀の政策目標に「雇用」を追加する点などに対しては、触れられなかった。また、政府・日本銀行の政策連携に関しても、「目標に達しなくても日銀に説明責任は求められない様子で英国イングランド銀行の例などに比べて厳しくない印象」(市場関係者)という声も出ている。「言葉は踊ったが、中身は乏しい」(エコノミスト)という見方も広がり、円は午後1時50分過ぎに1ドル=88円80銭台まで上昇した。
 もっとも、円は88円台に入ると再度、円への売り物も膨らみ89円台に戻した。「円高に振れても限界はありそう。円高基調は維持されるだろう」(FX業者)という見方もある。
 この日は注目の日銀会合が終了したことで、「イベント通過に伴う利益確定の円買い戻し」(同)が入った格好だ。次の日銀絡みの大きなイベントは「次期総裁に誰がなるか」であり、2月中旬にかけ再度、関心が高まるという見方が出ている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)