日銀金融政策決定会合の結果は期待外れ?

調整安となる可能性
今日午後、世界中が注視する中日銀金融政策決定会合の結果が発表されました。

最初に

「無制限金融緩和へ」
「2%の物価上昇率目標を決定」

と報じられたことから円売りが一気に強まって、ドル円は90.10円台まで上昇しました。

しかし、無制限緩和という言葉はポジティブ・サプライズではあったものの、買入れの開始が2014年初めだったこと、2013年の買い入れに関しては増額されなかったこと、一部で期待されていた超過準備預金に対する付利の引き下げが行われなかったことなどから円の買戻しが強まりました。

今日の決定では、物価上昇率に関して今ままでの「1%の目途」から「2%の目標」へと変わったことや、これまでにない「期限を定めない買入れ」という方式を採用したこと、政府との共同声明で政策連携の強化をうたったことなどそれなりに市場に評価をされる部分もありましたが、発表された資料を読むと日銀はこれまでと姿勢を大きくは変えていないことがわかります。

発表された日銀の資料によれば

「2014年初から、期限を定めず毎月一定額の金融資産を買入れる方式を導入し、当分の間、毎月、長期国債2兆円程度を含む13兆円程度の金融資産の買入れを行う」

としているものの、その結果として

「資産買入れ等基金の残高は2014 年中に10 兆円程度増加し、それ以降残高は維持されると見込まれる」

とされており、2013年に基金残高が36兆円増加することと比べ2014年は緩和が後退することになります。またそれ以降に至っては、償還分を買い換えるにとどまって、緩和が進まなくなることから、期待されていた「次元の違う緩和措置」という物とは違ったものになっています。

日銀はこれまで通り相変わらず情勢を見ながら小出しにする、というスタンスです。

そのことが良いとか悪いとか言う議論は別にして、ここまで円安、株高を推し進めてきた市場の期待からは離れた物といえるでしょう。

昨日のエントリーでも書きましたが、円売りのポジションが溜まっていることなどを考えると、円買い方向の調整が入るとすれば例えば87円割れ程度まではあっても不思議ではない形ですので、安易にレベル感で買い下がることはさけたほうが賢明と考えられます。