<マーケットアイ>=日銀が追加緩和決定、〝脱デフレに本気〟(1)

 きのう22日の東京株式市場は日銀の金融政策決定会合での追加緩和策発表に前後して、思惑が錯綜する為替の動きに翻弄される展開となった。今回の日銀の会合はこれまでになく、市場関係者の耳目を集めるところとなったが、一方で早くから注目度が高かっただけに、緩和については内容も含めかなりの部分、事前に織り込みが進んでいた。果たして市場は消化難で乱気流に揉まれるような目まぐるしい動きをみせた。

 「デフレ脱却」の政策テーマを錦の御旗とする安倍政権と日銀の連携に、株式市場はこれまでの閉塞感から解放され、本格上昇トレンドの緒に就いたようにもみえる。しかし、今はまだ理想買いの段階でアベノミクスの真価が発揮されるのはまだ先の話である。

 きのう発表された日銀の追加緩和政策についてもマーケットはその理想と現実の狭間で揺れ動く、投資家心理の微妙な強弱観の対立を反映している。東京株式市場は、寄り後しばらくしてマイナス圏に沈み、投資家の様子見ムードを代弁するように、前場の売買代金は8400億円強にとどまった。ちなみに、後場は大商いとなり、大引け時点の売買代金は2兆1000億円を超えている。

 これもすべて、後場取引時間中にも発表される金融政策決定会合の結果を見極めたいという思惑によるものだったことが分かる。事前に内容は相当部分先取りされており、その点はサプライズを期待しにくい嫌いもあったが、株式市場が真の意味で気にかけているのは、会合の結果発表を受けて為替市場がどういう反応を示すかであったと思われる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)