<マーケットアイ>=日銀が追加緩和決定、〝脱デフレに本気〟(2)

 後場が始まって20分弱で待ち望んでいた会合の結果が発表、市場の想定通り日銀は追加金融緩和を決定し、その内容は「期限を定めない資産買入れ方式」を取り入れるほか「2%の物価上昇率目標」を導入することを主眼とするものだった。

 このうち2%の物価上昇率目標についてはともかく、「無期限の資産買い入れについてはサプライズといってもよい」(準大手証券調査部)という評価があった。米国バーナンキ議長へ、右に倣えといってもよい資産買い入れ策は「これまでの白川総裁では考えづらかった内容」(同)であり、これは、政府と日銀が脱デフレおよび持続的成長で政策連携を強化するとした共同声明を取りまとめたことにも符合する、大胆な動きといってよい。

 この日銀の追加緩和発表を受けて、為替市場はいったん円安に振れたが、その後は踵を返すように急速に円を買い戻す動きが出た。対ドルでは1ドル=89円を割り込む円高となり、これに翻弄される形で、日経平均も1万800円台後半から1万600円台近辺まで突っ込む乱高下となった。

 しかし、その後大引けにかけてはややバランスを取り戻し1万700円台で着地している。市場では為替の乱高下は円のショートポジションが溜まっていたことで、いったんその手仕舞いで買い戻す動きが出たものと推察されている。きょうは株式市場も消化難だったとはいえ、日銀白川総裁の安倍首相への〝満額回答〟は、今後のマーケットに冷酒のように利いてくる可能性がある。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)