<私の相場観>=松井証券・シニアマーケットアナリスト 窪田 朋一郎氏

 株式市場は22日、日銀の追加緩和発表を受けて下押したものの、短期筋の手仕舞い売りが主体であり、先高期待は失われていない。為替市場で円高に振れたことに連動した株価指数先物売りが全体の下げを助長したが、大引けは下げ渋るなど、押し目買いの強さを反映している。日銀の緩和策は評価してよい内容だ。

 売買代金が大きく膨らんでいることもポイントで、今後、目先的な過熱感を受けた利益確定売りをこなしながら、下値を徐々に切り上げていく展開が期待できそうだ。日経平均の上値は2010年4月のリーマン・ショック後の高値である1万1339円を目指す動きが想定される。

 ここからは個別企業の決算発表を意識する流れを念頭に置いておきたい。

 足もとの為替の円安効果などは、第3四半期(9~12月期)への影響は限られるものの、市場の視線は想定為替レート見直しなど業績の先行き見通しに向いている。第3四半期にとどまらず、来期に向けた業績回復を買う相場へと発展する過程で個別物色指向が強まっていくことが予想される。