独与党議員、安倍政権の円安誘導政策に懸念

「ドイツはG20で円相場を取り上げる可能性」
昨日の海外時間には、独総裁辞任の噂が拡がったあと否定されたことからユーロが乱高下しましたまたアイルランドがECBによる国債の買い入れを否定しない、などとしたことからユーロは売られました。一方ドル円は独有力議員が「ドイツはG20で円相場を取り上げる可能性」と述べたこともあって、反発する場面もありましたが上値の重い展開となりました。

欧州時間序盤、ユーロ買いが先行してユーロドルは1.3370台まで、ユーロ円は119.40円台まで上昇しました。その後「独大手銀行が投資銀行業務の分割を求められた」と一部で報じられたことや「バイトマン独連銀総裁が辞任する」との噂が拡がったことから欧州株が急落し、リスク回避の動きが急激に強まってユーロドルは1.3260台まで、ユーロ円は117.30円台まで、ドル円も88.30円台まで下落しました。しかし独連銀が総裁の辞任を否定したことに加え、発表された独・1月ZEW景況感調査が非常に強い結果だったことから株式市場が急反発し、ユーロも一気に買い戻され、ユーロドルは1.3360台まで、ユーロ円は118.70円台まで、ドル円は88.80円台まで上昇しました。

NY時間にはいって、アイルランド財務相が「ECBによる国債買入れの可能性を排除しない」と述べたことやレーン欧州委員が「ECBによる債券購入はアイルランドにとって1つの選択肢」と述べたことなどから欧州株式が再び売られ、ユーロ売りが強まってユーロドルは1.3300台まで下落しました。一方ドル円は買い戻しが優勢となって89.00円付近まで反発しました。その後発表された米・12月中古住宅販売件数が予想を下回ったことなどからドルと円の買いが強まって、ユーロドルは1.3270台まで、ユーロ円は117.60円付近まで、ドル円は88.50円台まで下落しました。

NY時間午後にかけては、NYダウが上昇したことからドル売り円売りが優勢となって、ユーロドルは1.3310台まで、ユーロ円は118.20円台まで反発しました。この間ドル円も88.80円近くまで反発しましたが、米長期金利が低下したことと、独与党議員が「ドイツはG20で円相場を取り上げる可能性」「日本の経済問題は構造であり、円相場に起因していない」などと述べたこともあって上値の重い展開となりました。

今日の海外時間には英・12月雇用統計、加中銀(BOC)政策金利の発表のほか、英中銀金融政策委員会(MPC)議事録の公表、カーニー・加中銀(BOC)総裁の講演が予定されています。