<マーケットアイ>=野菜高騰、植物工場関連に出番到来(2)

 具体的には、空調や蛍光灯、LED(発光ダイード)照明などを駆使して、温度、湿度、光、水分、二酸化炭素を人工的に制御する農業設備で、様々な条件を設定することで成長のスピードを自在に管理でき、一定量を決まった時刻に収穫し、顧客が望む時期に納品することが可能という大きな特徴をもつ。さらに基本的には栽培が屋内に限られ、土壌を使用しないことから、病害虫の発生はもちろん、悪天候による被害、さらに放射線などの影響を受けないという大きなメリットもある。

 ただ、照明の電気代や燃料費、大掛かりなシステムを組み込んだ工場設備への投資が必要とされるため、一般農家の露地栽培に比べて、コストの高さはあるものの、供給の安定性や安全性には大きなメリットがある。
 具体的には、1986年に植物工場「TSファーム」を茨城県の五霞工場に完成させて以来、30年近くの実績を積み重ねてきたキユーピー<2809.T>は老舗的な存在といえる。マヨネーズ、ドレッシングのメーカーにとって、野菜の安定供給は重要課題。三角パネルと噴霧水耕を採用してサラダ菜、リーフレタスなどを栽培している。

 さらに、カゴメ<2811.T>は、自社ブランドの「こくみトマト」を太陽光発電利用型の植物工場で生産している。また、宮城県内に植物工場を建設してハーブ栽培に乗り出したセコム<9735.T>や、子会社により長野県で植物工場を運営しているステラケミファ<4109.T>、水菜、レタスなどを生産し、自社店舗で使用している大戸屋<2705.T>にも注目したい。

 システム関連では、植物工場向けにLEDなどの光源を製造している岩崎電気<6924.T>、閉鎖型植物工場向けの空調システムを開発して販売している朝日工業社<1975.T>も見逃せない。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)