<私の相場観>=第一生命経済研究所・経済調査部首席エコノミスト 嶌峰 義清氏

 この2カ月ほど金融緩和期待で円安が進み、株式市場は堅調に推移した。好材料には反応しても海外の悪材料には反応薄の状態が続いた。しかし当面、大幅な円安は見込みにくく、これからは好材料にも悪材料にも反応する相場が予想される。

 22日の日銀金融政策決定会合は、期待外れだった。資産買入等基金の増額などは中身を伴っていない。日銀はマネー供給量を増やし円安を通じてデフレ圧力を緩和させる必要があるが、その力を弱めかねない内容だと思う。日銀の決定はゼロ回答に等しいように感じる。

 ただ、今後株価が大幅に下がるわけでもないだろう。次期日銀総裁の選出に向けた期待は強いし、米国の財政問題に絡んでデフォルトにいたることはないだろう。

 為替は2月までは1ドル=90円から85円程度で推移しそうだ。日経平均は1万~1万1000円程度の往来圏を想定する。

 ただ、日銀総裁が選出され、米国の財政問題も落ち着けば3月末までに1ドル=92円程度の円安も見込める。日経平均も1万1500円程度は期待できる。輸出関連株の下押した場面は長い目で買い場になると思う。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)