<マーケットアイ>=出来高2億株 マツダ強烈人気、為替感応度の高さを評価(2)

 現在株価が上昇している拠所となっているのは、14年3月期の業績急回復への期待感だ。例えば、メリルリンチ日本証券は、1月9日付のリポートで「新モデル販売増大への確信度を我々は高めており、為替メリットを素直に収益予想へ織り込める。新車増産と実売価格上昇を受け高い営業レバレッジが見込まれるところに、円安効果を受け強い業績回復期を期待する」とコメントし、14年3月期の連結営業利益を従来の450億円から880億円へと上方修正している。

 さらに、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は11日付のリポートで「14年3月期の売上台数が国内では減少するが、欧米など海外販売が増加して111万台(今期予想は104万台)へ伸長と想定、円安の追い風も加わり営業利益は850億円を予想」とコメントしている。

 円安による恩恵だけではなく、同社が開発した省エネ型の新型ディーゼルエンジン「スカイアクティブ―D(ディーゼル)」の搭載で新車販売が好調な推移をみせている。このエンジンを搭載した新車が軒並みヒットしており、12年11月20日発売した「アテンザ」は、「カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するとともに、発売1カ月で7300台と月間計画販売台数の7倍も受注した。3月には早くも増産を実施する方針。また、12年2月に発売した、クロスオーバーSUV「マツダCX―5」の累計販売台数が同年12月までに3万5434台となり、12年のSUV国内販売台数第1位を獲得している。

 同社の株価は、当時の円高進行に加えて12年3月に実施した新株式発行(発行価格124円)・株式売出しが懸念材料視され7月23日には85円まで売られ、10月末までは株価2ケタの底ばい状態が続いていた。

 株価は2倍以上の上昇をみせているが、直近の信用倍率は1.31倍と売り買いがきっ抗しており、取組妙味も顕在化している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)