<マーケットアイ>=バイオ関連が火柱高、新興市場はS高銘柄の宝庫に(1)

 きのう28日の東京株式市場は朝方こそ買い優勢で、日経平均はあっさり1万1000円大台を回復してスタートしたが、寄り後は主力中心に利益確定の売り圧力が顕在化し、マイナス圏に沈んだ。結局102円安で安値引けとなり、日足で〝陰の丸坊主〟となる引け味の悪さを残した。しかし、株は一元的な狭い視野にとどまると本質を見誤る。過剰流動性相場は一方で局地的バブルともいうべき、急騰相場を演出していた。すなわち、新興市場を中心とするバイオ関連株の一斉蜂起である。

 今、新興市場では東証マザーズを中心にバイオ関連株大相場の舞台となっている。きょうのマザーズ指数は41ポイント高で7.7%の急上昇をみせたが、その原動力となったのはまさに〝バイオパワー〟によるものだ。

 ナノキャリア<4571.T>、DNAチップ研究所<2397.T>、メディネット<2370.T>、ジャパン・ティッシュエンジニアリング<7774.OS>、アンジェスMG<4563.T>、プレシジョン・システム・サイエンス<7707.OS>、セルシード<7776.OS>などが軒並み値幅制限いっぱいに買われたほか、その他のバイオ関連株もこぞって大幅高を演じるなど、文字通りの火柱高を演出している。

 その値幅、物色対象の広がりから、市場関係者をして「ここまでの買われ方は過去に記憶がない」(準大手証券調査部)といわしめる暴騰劇で、目先利益確定売りに押される東証1部を横目に、幕間つなぎでは片付けられない特筆に値する人気ぶりをみせた。

 デイトレードなど短期の個人投資家資金が上昇の主力エンジンであることは疑いがない。これは、今年から始まった信用取引の証拠金規制緩和による効果も大きい。個人投資家などが、反対売買をすれば同一の証拠金で1日に何度でも取引が可能になったことで、日計り商い資金を市場に誘致する呼び水となった。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)