<マーケットアイ>=バイオ関連が火柱高、新興市場はS高銘柄の宝庫に(2)

 セミプロ的な個人投資家の市場回帰を促し、材料株人気の直接的な起爆剤となったという見方を示す向きは多く、その対象として急浮上しているのがバイオ関連株である。

 一方で、海外筋などを中心に大口の機関投資家の動きも注目されている。今年に入って5%ルール報告で、JPモルガン・アセット・マネジメントがナノキャリアなどバイオ関連の複数銘柄の株式を5%以上保有していることが判明したことで、海外機関投資家の中長期資金が流入しているとの思惑がとみに高まった。目先の切った張っただけでは今の太い流れは形成されにくい。

 こうした、動きを支えているのは政策の後押しであることは論をまたない。政府が先に策定した緊急経済対策では研究開発プロジェクトの推進や(iPS細胞など)医療関連イノベーションの促進が盛りこまれており、バイオ関連集中人気にはこうした国策支援に対する期待も底流している。

 さらに、「今年3月16日にはNPO法人の日本IFA協会が主催するバイオ創薬ベンチャーのIRミーティングが開催される予定にあり、これも思惑を刺激している」(ブーケ・ド・フルーレット代表馬渕治好氏)という識者の指摘もあった。

 かつて1980年代には夢の新薬開発相場が繰り広げられた。その時の大相場を彷彿とさせるバイオ創薬相場は、果たしてどこまで上値を伸ばすのか。〝理外の理相場〟ともいえるが、東京市場は中期的視野でその可能性を見極める局面にある。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)