<私の相場観>=インベストラスト・代表取締役 福永 博之氏

 足もとの株式市場は上昇基調にあるようだが、企業実態がついてくるかどうかが注目ポイントだ。つまり、東証1部銘柄のPERは18倍を超えてきており、ここから円安効果による収益の増額修正がなければ、割高感がでてくるとみているからだ。

 特に、日本電産やファナックのように円安効果はあっても売上高が伸びてこないケースが出てくる可能性もあり、ここから本格化する四半期決算では3月期通期の見通しで増額修正がさほど出てこない場合は、相場が調整局面入りすると判断している。

 したがって、上値は日経平均で1万1000円乗せ程度、下値は一時的に1万円割れもあると判断している。

 そのため物色対象は業績の堅調な内需系小売りセクターや、政策の本格化が期待できるインフラ整備関連セクターなどになるとみている。また、内需系銘柄の多い新興市場も引き続き買われそうで、マザーズではiPS細胞を手掛かりにしたバイオ関連人気が継続しそうだ。

 ただ、バイオ関連で注意したいのは、収益基盤が脆弱なため赤字決算などで大きく売られる可能性があり、中身の吟味は必要だろう。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)