<マーケットアイ>=鉄鋼 海外採算が急改善、円安メリット関連の出遅れ(2)

 しかし、昨年末以降、鉄鉱石などの原料価格は上昇基調に転じており、外国為替市場でも円安が進んでいることから、13年度上半期(4~9月)の自動車鋼板価格は値上げに転じる可能性が高く、高炉メーカーの採算改善につながる可能性が濃厚だ。

 新日鉄住金は、輸出など海外での売上比率が33%と高いことから、円安に伴う採算改善がプラス要因となる。また、経営統合後の中期経営計画が13年3月期中に公表される見通しで、生産体制の集約などにどこまで踏み込めるかに注目が集まる。

 ジェイ エフ イー ホールディングス<5411.T>も、円安による輸出採算の改善メリットは大きい。14年3月期以降はコスト削減の効果が期待できそうだ。

 一方、電炉最大手の東京製鉄<5423.T>は18日、2013年3月期の単体経常損失予想を150億円から155億円に修正すると発表した。4期連続の赤字となり、赤字幅は前期の111億円を上回って過去最大となる。ただ、14年3月期は円安により輸入圧力が弱まることで国内のマージン改善も見込まれ、収益の回復期待が高まっている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)