<私の相場観>=光世証券・執行役員 西川 雅博氏

 日経平均は重要なフシ目であるリーマン・ショック後の高値1万1339円(10年4月)が射程圏に入ってきた。米国株高頼みだった前回高値時に比べて今回は明らかに日本株が主体性をもった上昇という点が当時との違い。また、ボリュームの持続性を見ても、同等水準は05年の小泉郵政改革の上昇相場時まで遡る必要があり、今回の相場のスケールの大きさを示唆していると言えよう。

 短期的な高値警戒感がある一方で、1万1400円抜けは09年以降のボックス放れにつながる可能性もあると見る。さらに、ドル換算でみた日経平均は現在122ドル近辺で、リーマン・ショック後の高値130.2ドル(11年2月)を現在の1ドル91.70円に当てはめれば、円換算日経平均は1万2000円相当であり、早い段階でその程度の上値余地はあろう。

 円安と株高を演出して実体経済の回復を図る、というのがアベノミクスの本質である以上、成果が具体的に表れるまでは政策の後押しが続くと見る。過剰流動性を背景にした金融相場は始まったばかりである。注目は高配当利回り銘柄と出遅れの自動車部品。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)