底を打った相場は、天井を打つまで高い

材料は後からついてくる
 92円台に乗せたドル円だが、まずは今晩の雇用統計が注目材料。米雇用統計に対する事前予想は、非農業部門雇用者数が前月比+16.5万人、失業率が7.8%。その後に発表されるISM製造業指数(市場予想:50.6)も、昨日のシカゴPMIが上振れしており、上振れリスクがある。事前予想以上のマクロ経済指標が相次ぐなら、早期出口戦略思惑の高まりで、ドル円は上値をさらに試す流れとなるだろう。

 テクニカル面からは、短期的な買われ過ぎ感は強いものの、長期のトレンド系指標が軒並み陽転(円安ドル高)しており、押し目買い基調に変化は出ないだろう。例えば、ドル円の月足で見ると、9ヶ月と21ヶ月の移動平均線は、リーマンショックの際にデッド・クロスとなっていたが、昨年末にゴールデン・クロスに転じている。相場の世界では「底を打った相場は、天井を打つまで高い」との格言があるが、4年近く続いた円高ドル安がトレンドが転換したばかりで、天井確認(デッドクロス)までは、まだまだ日柄が必要であろう。プラザ合意以降のゴールデン・クロス場面を振り返ると、平均で2.1年ゴールデン・クロスが続いている。最短でも1年以上は、上昇トレンドが続いており、少なくとも2013年は買い有利の展開となるのではないか?また、ゴールデンクロスの騰落率を調べると平均で40%強の上昇が確認される。最低でも20%強の上昇が確認される。過去の最低水準での上昇率で90円台前半、平均の40%強の上昇で107円水準となる。

 フィボナッチからカウントしてみると、2007年6月高値から2011年10月安値までの下げ幅に対する38.2%戻しが94.11円、半値戻しが99.85円、61.8%戻しが105.58円水準。
 2002年2月高値からの下げトレンドに対しては、38.2%戻しが98.27円、半値戻しが105.29円、61.8%戻しが112.31円となる。
 さらに遡り、1998年8月高値からの下げ幅に対する38.2%戻しなら103.08円、半値戻しで111.59円、61.8%戻しで120.10円がカウント可能だ。

 今回、アベノミクスがきっかけとなったドル高だが、大きなトレンド転換の場合は、「材料は後からついてくる」ケースが多い。アベノミクスの効果があろうがなかろうが、ドルの復権・日米金利差の拡大と言う米国サイドのメイン材料が次に表面化してくるようなら、現在市場で意識されている100円と言う心理的節目程度は、難なくクリアしそうな雰囲気である。

 過去の上昇相場での調整パターンからから考慮すると、日柄からは2月に一旦、調整が入っても良い時間帯となるが、ネックラインの85円水準を大きく割り込むような事態にはならないだろう。

 「底を打った相場は、天井を打つまで高い」。メイントレンドに逆らわず、波に徹底的に乗っていく戦術が良いだろう。「トレンド イズ フレンド」である。