止まらない円安

~少なくとも日米首脳会談までは続く?
円安が止まりません。

ドル円は昨年の10月半ばの78円台から、約15円の円安になっています。さらにユーロ円もは11月初旬の101円台から約25円もの円安です。この間週単位で見てほとんど調整と言えるような下げはなく、本当に一本調子で円安が進んでいます。

その一方で、市場のポジションの傾きを見る上で参考になるシカゴIMMの円売りポジションの大きさは、依然として高水準ではあるものの直近のピークを下回る状況が続いている上、FXプライムの顧客動向を見ても過度な円ショートにはなっていません。別の言い方をすればまだ(円)売り余力がある、とも言えます。

今年になって独要人や米自動車業界から日本の円安政策に対して反発する動きがでていますが、相場の反応は限定的なものに留まっています。安倍政権のデフレ脱却、円高是正のはっきりした態度を考えれば、相場の勢いも強い中今の円安の流れを変える可能性があるのは、米当局者からの円安懸念発言くらいしか思いつきません。

先ほどもご紹介しましたが、米自動車業界などからは強い円安懸念が出てきていますが、米政府としては今月下旬の安倍首相の訪米、日米首脳会談まではこの件に関しての態度を保留するものと予想できます。首脳会談で、TPPや安全保障の問題で、日本が米に対してどんな方針を示すかを見てから大幅な円安に対してどうするのかを決定すると考えられます。つまり、米側が納得できる内容であれば米側としても円安の流れを容認するでしょうが、もし米側が納得できないような内容であった場合は、今の動きにくぎを刺す可能性が出てくると予想しています。