東京株式(前引け)=円安加速を背景にリーマン後高値更新

 6日前引けの日経平均株価は前日比343円高の1万1390円と急反発。10年4月のリーマン・ショック後の高値(引け値ベース)を更新した。前場の東証1部の売買高概算24億3475万株、売買代金は1兆3665億円と高水準。値上がり銘柄数は1443と全体の85%を超えた。対して値下がり銘柄数は177、変わらずは70銘柄だった。
 きょう前場の東京株式市場は前日の欧米株上昇や為替市場での円安進行を受けて主力株中心に買いが大きく買い戻される流れとなった。為替市場では足もとは1ドル=93円80銭近辺、1ユーロ=127円50銭近辺と円が売られており、これが主力株を中心に強力な追い風となっている。また、白川日銀総裁が任期終了を待たずして辞任意向を表明したことを受け、次期総裁人事に市場の思惑が向かう中、安倍首相の意向である追加金融緩和への期待が一段と高まっていることも株高を加速させる背景となっている。前日、今3月期業績予想の上方修正を発表したトヨタが売買代金トップで大きく買われていることが、他の主力株物色にも波及し、全体相場の地合いを良くしている。また、中国海軍の艦艇が海上自衛隊の護衛艦に向けてレーダーを照射したことが判明した問題を受けて防衛関連株に位置づけられる銘柄が買いを集めた。
 個別では売買代金上位30傑で安い銘柄は皆無。トヨタ、マツダ、ホンダなど自動車株が買われ、みずほ、三菱UFJなど大手銀行株も物色された。パナソニック、ソニー、キヤノンなども高い。半面、日電波、曙ブレーキなど業績不振の銘柄が売られている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)