<私の相場観>=株式評論家 植木 靖男氏

 全般相場は反落リスクが意識される局面ではある。元来、過熱感が強かったが、為替の動向次第では、主力株への利益確定を促すタイミングにある。目先は円安が進んでいるが、米国債金利が下落傾向にあり、日米の金利差縮小からドルが売られやすくなっている。短期的には1ドル=90円を割り込み88円くらいまでの揺り戻しはあるかもしれない。

 しかし、米国景気の回復は確固たる足取りとなっており、中長期的な円安トレンドは不変だろう。株式市場でもこれに連動して大勢トレンドに変化はないとみている。ただし、過熱感を考慮して当面はボックス相場を想定。日経平均は1万500~1万1500円のゾーンでしばらく売りをこなす展開をイメージする。

 物色対象としては2パターンに分かれる。円高傾向に振れる場面では国策に絡む内需株を狙うのが道理だが、一方で輸出株の天井は高いものが多く、円高を嫌気して下押すのなら、そこを仕込むという発想も成り立つ。個別には調整一巡のファナック<6954.T>の動きなどをマークしておきたい。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)