外為サマリー:一時1ドル94円台に下落、次期日銀総裁を巡る思惑売買が本格化

 6日の東京外国為替市場の円相場は、午後3時時点で1ドル=93円72~73銭近辺と前日午後5時時点に比べ1円53銭の円安・ドル高。対ユーロでは1ユーロ=127円19~23銭と同3円02銭の円安・ユーロ高で推移している。
 円は午後2時30分過ぎに一時、94円05銭をつけた。1ドル=94円台は2010年5月以来、2年9カ月ぶりのこと。日銀・白川総裁が3月19日に辞任するとの表明を受け、今月中旬以降をにらんでいた次期日銀総裁に絡んだ思惑売買が前倒しする形で強まった。新総裁への引き継ぎをスムーズに行うためにも、「白川氏の辞任の1カ月程度前には次期総裁が決まっていることが望ましい」(市場関係者)との声があり、「今月15日頃までには次期総裁は絞り込まれるのでは」(同)という見方も出ている。
 市場には、武藤敏郎・元財務次官(大和総研理事長)や岩田一政・元日銀副総裁(日本経済研究センター理事長)など複数の候補の名前が挙げられているが、「基本的には金融緩和の積極派が就任する方向であることは間違いない」(市場関係者)とみられている。
 ユーロ・ドル相場は、1ユーロ=1.3563~64ドルと前日午後5時時点に比べ0.0094ドルのユーロ高・ドル安で推移している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)