<日本株急騰、ここからどう読む?>=岩井コスモ証券 投資調査部副部長 清水三津雄氏

 日経平均株価はリーマン・ショック後の戻り高値を奪回した。次の節目は、心理的な抵抗線となる1万2000円だろう。この水準を超えて、2008年9月のリーマン・ショック超えにトライすることになる。現在の相場エネルギーを考慮すれば、1万2000円は通過点と捉えていいと思う。相場のけん引役は外国人投資家だが、その買い余力はまだまだ大きいとみられる。
 ただ、目先でみればテクニカル面には注意信号も出ている。信用評価損率は先週時点で5%のプラスとなっている。通常、信用評価損率はマイナスが一般的であり、5%のプラスというのは過去を探しても見当たらない数字だ。利食いの時間がないほど速く相場が上昇していることを意味しているのだろう。また、日経平均の200日移動平均線とのカイ離も20%を超えるなど警戒信号は出ている。もっとも、これらの指標は目先の警戒を示しても天井圏を意味していない。非常に強いモメンタムとトレンドに支えられた相場に突入しているということだ。
 円安と脱デフレのメリットが期待できる輸出株と内需株が狙い目だろう。輸出関連ならトヨタなど自動車株、内需なら金融株と不動産株。これらセクターの大手銘柄を中心に、全般底上げ相場が期待できると思う。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)