<検証話題株・タツタ電線>=株価大化けも高値圏で波乱含み、スマホ向け需要動向を注視(1)

 タツタ電線<5809.T>は電磁波シールドフィルムの高成長を牽引役に株価が大化けした。だが、最近になって米アップルの「iPhone5」の減産方向から、その需要にも減速懸念がでてきたことで、株価は短期調整を交えて波乱含みの展開にある。13年3月期業績の下方修正をきっかけに、再び調整局面入りの可能性もある。

 タツタ電線の株価は、2010年11月の安値177円を起点にほぼ2年間、大幅な水準訂正波動となり、昨年11月5日の高値850円まで4.8倍の上昇を示現した。その後は高値往来の展開で昨年12月18日の高値842円から今年1月17日の安値681円まで短期間に約24%の調整を入れ、一度は反騰態勢にあったが、1日発表の13年3月期業績の下方修正を受けて、大きく売られる展開にある。

 かつては株価低位の仕手系材料株の位置づけだった同社株が、大きく居所を変えてきたのは、スマートフォン向けの電磁波シールドフイルムの成長だ。同製品は電子部品が発生する電磁波を遮蔽する部品で、その薄さと加工のしやすさを武器にスマートフォンへの採用が進展し、スマホの普及拡大とともに需要が急増した。現在世界シェア8割を握る大ヒット商品になっている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)