<企業決算発表ピーク越え、どうみる株式市場の行方>=東洋証券投資情報部 土田 祐也氏

 国内企業決算はピークを超えたが、ここまでの決算をみると上方修正と下方修正の数は、6対4の割合で後者が上回る状況だ。しかし、今回の決算で為替の円安効果は自動車などでそれなりに織り込んでいるとはいっても全体としては軽微で、マーケットの視点は来14年3月期に向いている。また、為替の円安が今後も継続するかどうかは、企業決算の先行きをみる上では確かに“他力”なのだが、安倍首相のもとで積極的な金融緩和の推進が見込まれるだけに円安トレンドの継続は濃厚とみる。加えて米国景気回復の足取りが一段と強まる中で、来期の企業収益に対する期待が株式市場にとってもよりどころとなっていく。海外資金の買いも年金などの長期資金はまだ本格的な出動は観測されておらず、日経平均は“リーマン前”の高値である08年9月12日の1万2000円近辺を指向するとみている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)