上値追いムードは一服、目先調整も

上値追いムードは一服、目先調整も
ドル/円は6日に2010年5月以来となる94.05円まで上昇したが、94円台の滞在時間は短く93円台に押し戻された。

直近ピークの124.12円(2007年6月)から直近ボトムの75.32円(2011年10月)までの下落幅の38.2%戻し(93.96円)を明確に上抜けられず、94円台に定着できなかった意味は大きく、当面は94円台の回復に苦労しそうだ。

もちろん、追加的な円安材料が出れば94円台を回復して上記下落幅の2分の1戻し(99.72円)が次の目標値として点灯することになろうが、日銀が来週13-14日の金融政策決定会合で緩和強化に動く可能性は極めて低い事や、15日からのG20財務相・中央銀行総裁会議で「円安誘導批判」が俎上に上る可能性がある事から、目先的には円相場主導でのドル高・円安は期待しにくい。

米国サイドに目を転じると、NYダウ平均は史上最高値を目前に足踏み状態となっており、ドル/円の値動きと相関性があるとされる10年債利回りも2%の節目前後で伸び悩んでいる。

来週13日に発表予定の1月小売売上高は給与税の引き上げの影響から低い伸びにとどまると見られており、ドル相場主導でドル高・円安が進む事も考えにくい。

テクニカルとファンダメンタルズの両面から、目先のドル/円相場はやや調整ムードが広がりそうに思われる。

来週には91円台にせり上がってくるであろう20日移動平均線付近までの下落は想定しておきたい。