<マーケットアイ>=決算ほぼ出揃う 来期、円安で利益急拡大へ(1)

 12年4~12月期累計決算の発表がほぼ出揃った。現状では通期経常利益予想について、下方修正銘柄数が上方修正を上回っているものの、円安などを強烈な追い風にして、来期14年3月期業績の急拡大が濃厚となってきた。

 みずほ証券リサーチ&コンサルティングが7日発表現在で集計したデータ(全産業ベース・社数で発表率70.8%、時価総額ベースで84.7%)によると、13年3月期通期業績予想の経常利益修正では、上方修正が103社に対して下方修正133社(据え置き678社)と、上方修正と下方修正の比率は、ほぼ4対6と下方修正銘柄の方が上回っている。

 これは、円相場が主要海外通貨に対して、円安方向に進行しはじめたのが11月半ばからで、為替予約などの関係もあり、13年3月期末までの期間では実質的なメリットは限定されると判断しているためだ。

 ただ、7日までに決算を発表した914社の集計によると、経常利益ベースの通期予想に対する進ちょく率が、第2四半期累計(4~9月)には50.4%と、ほぼ標準的だったものが、第3四半期累計(4~12月)には80.3%と超過達成の兆しを鮮明にしており、領土問題を巡る対立深刻化による中国での販売不振という特殊要因があったにもかかわらず、第3四半期(10~12月)に利益が増加傾向をみせていることは明らかだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)