<マーケットアイ>=決算ほぼ出揃う 来期、円安で利益急拡大へ(2)

 さらに、今回の第3四半期累計では、急速な円安が進行しているにもかかわらず、想定レート変更が極めて保守的な水準に止めたケースが多い。三菱電機<6503.T>は、従来の1ドル=80円、1ユーロ=100円という想定レートを今回据え置いている。1円の円安で、対ドルで50億円、ユーロで20億円程度の増益要因と試算されており、今期末での上方修正はもちろん、来期の14年3月期での大幅増益の可能性が濃厚となっている。

 自動車でもトヨタ自動車<7203.T>、ホンダ<7267.T>はともに1ドル=81円と小幅な修正に止まっている。トヨタは1円の円安で対ドルで350億円、対ユーロで50億円、ホンダは同様に160億円、10億円の増益要因と試算されており、これも来期は極めて強力な追い風となりそうだ。

 一方、比較的思い切った修正を打ち出した企業としては、日立製作所<6501.T>の1ドル=90円(従来は78円)、ソニー<6758.T>88円前後(同80円前後)、任天堂<7974.T>90円(同80円)、コマツ<6301.T>88円(同79円)、日立建機<6305.T>89円(同78円)などがある。いずれにしても、外国為替市場での主要海外通貨に対する円相場が現状水準か、さらに円安が加速すれば、輸出企業を中心に来期の企業業績が大幅増益となる可能性は濃厚だ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)