黒田ADB総裁とブレイナード米財務次官の発言で円売り強まる

バイトマン独連銀総裁発言でユーロ買い
昨日の海外時間には、黒田アジア開発銀行総裁が「日銀が年内に追加緩和を行うことは正当化できる」などと述べたことと、ブレイナード米財務次官が「日本の成長支援・デフレ脱却に向けた措置を支持する」の述べたことから円売りが強まりました。またバイトマン独連銀総裁が「ユーロは著しく過大評価されていない」と述べたことからユーロも買われました。

欧州時間序盤、欧州株が弱く寄り付いたことなどからユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.3350台まで、ユーロ円は123.70円台まで下落しました。
ところが次期日銀総裁候補の黒田アジア開発銀行総裁(元財務官)が「日銀が年内に追加緩和を行うことは正当化できる」「今のところ、行き過ぎた円高からの自然な調整」などと述べたと報じられたことから円売りが急激に強まりまって、ドル円は93.40円台まで、ユーロ円は125.00円台まで上昇し、欧州株価が上昇したことからユーロドルも1.3400台まで上昇しました。
その後ダイセイプルーム・ユーログループ議長が「11日の会合で為替相場を協議する可能性がある」と述べたことからユーロ売りが強まってユーロドルが1.3370台まで反落する場面もありましたが、各国株価が堅調だったこともあってユーロドルは反発して1.3410台まで上昇し、ユーロ円は125.40円付近まで、ドル円も93.50円付近まで上昇しました。

NY時間にはいると各国株価が反落する動きとなったことからユーロ売りが再度強まってユーロドルは1.3360台まで、ユーロ円は124.50円台まで反落しました。しかしバイトマン独連銀総裁が「ユーロは著しく過大評価されていない」「ユーロ安を目指すのはインフレの加速を招く恐れ」と述べたことからユーロが急反発し、ユーロドルは1.3420台まで、ユーロ円は125.40円台まで上昇しました。

NY時間午後にかけては各通貨ペアとももみ合いとなりましたが、終盤になってイエレンFRB副議長が「米経常赤字は現時点で持続不可能な水準ではない」「経済成長を促進するために可能な全ての手段を行う」などと述べたことから米長期金利が反発し、ドル買いが強まってユーロドルは1.3380台まで反落し、ドル円は93.60円台まで上昇しました。ここで、ブレイナード米財務次官が「日本の成長支援・デフレ脱却に向けた措置を支持する」「G7は市場原理に基づく変動的な為替レートに「非常にコミット」している」と述べたと報じられたことから円売りが強まって、ドル円は94.40円台まで、ユーロ円は126.60円台まで大きく上昇しました。

今日の海外時間にはスイス・1月消費者物価指数、英・1月生産者物価指数、英・1月小売物価指数の発表があるほか、EU財務相会合の開催、ドラギECB総裁とラホイ・スペイン首相の会談、ドラギECB総裁の会見、リッカネン・フィンランド中銀総裁、コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁、ジョージ・米カンザスシティ連銀総裁の講演が予定されています。