米の円安容認?でこのまま1ドル=100円か

日米首脳会談が重要
今週はチャイニーズ・ニューイヤーの週で、香港などのある東京時間でけではなく、ロンドン時間、NY時間も現地の中国系のディーラーなどが休暇を取る為、普段より市場の厚みがなくなっています。その為ニュースなどが出ると一方方向の動きになりやすいのですが、今週の相場はまさにそうなっています。

先週の水曜日のエントリーで「超長期下落トレンド(124円→75円)の38.2%戻し(94円)を達成したので、相場が落ち着く可能性」と書きました。その後金曜日の麻生財務相による「為替が妙にわれわれの意図しないぐらいに円安になってきた」との発言もあって、92円台前半まで約2円円高への調整がありました。

しかし昨日、次期日銀総裁有力候補である黒田元財務官(ADB総裁)の「日銀が年内に追加緩和を行うことは正当化できる」などの発言で、4月以降の大胆な追加緩和に対する期待が高まったことや、今週末にモスクワで行われるG20財務相・中央銀行総裁会議に出席予定のブレイナード米財務次官が「日本の成長支援・デフレ脱却に向けた措置を支持する」と述べたことから、米当局が円安を容認している、との見方が強まって直近の高値を更新して94円台半ばまで円安が進みました。

今週末に開催されるG7・G20では、ユーロ高や円安などについてなんらかの協議がなされるとの見方が強まっていますが、その場合でも、米が問題視しないのであれば大きな問題にはなりません。会議直前に、出席する財務次官がさきほどご紹介したような発言をしたことから、一気に円安が進みました。

ただ、米当局は今の時点では円安を容認しているのですが、今月下旬の安倍首相の訪米の際に、日本側がTPPの問題などでどういった態度を取るのかによって、その後の日本に対する態度が大きく変化する可能性がありますので、今後も注意深く見ていく必要があります。

G7・G20を前に、市場が各国要人の発言に神経質になっていますので、何かニュースが出て動いた時には、上下方向とも急激な動きになる可能性がありますので注意して下さい。