<株式トピックス>=焦点は次期日銀総裁人事に

 市場関係者のあいだでは「今回(13~14日)の日銀金融政策決定会合は、〝現状維持〟」との見方が多い。したがって、次の焦点は次期日銀総裁の人事に移っている。
 甘利明経済再生担当相は12日の閣議後記者会見で、次期日銀総裁の有力候補として元財務官の黒田東彦アジア開発銀行総裁が取り沙汰されていることについて、「あくまで資格者の一人。まだ安倍晋三首相は最終的に(総裁候補を)決めていないと思う」と述べている。人選が、安倍首相の側近主導で行われるのか、財務省主導で行われるのか、民主党やみんなの党がどの程度反対の意思を示すのか、事態はかなり流動的だ。
 ただ、頭に入れておきたいのは、これまで円安・株高をけん引してきた外国人投資家は、この人事に極めて高い関心を持っているということ。そして、外国人投資家の多くが、財務省出身者が総裁に選出されることのマイナスイメージを強めている点。財務省出身者の登場によって、安倍首相が「アベノミクス」を武器にここまで主導してきた円安・株高の流れを断ち切られる懸念が浮上するという。
 財務省OBには、参議院で多数派工作のカギを握るみんなの党が反対し、学者の登用には麻生太郎財務・金融相が難色を示しているという。こうしたなかで、旧経済企画庁(現内閣府)出身で、依然から物価目標の導入を提唱しているエコノミストの岩田一政氏の可能性も浮上しているという。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)