G7緊急共同声明の解釈についての高官発言で円高

「G7は一国による円の誘導を懸念している」
昨日の海外時間には、発表されたG7の為替に関する共同声明が発表され、円に関する直接的な言及がなかったことから一旦は円売りが強まりましたが、その後G7高官が「G7声明が誤解された、声明は円の行き過ぎた動きへの懸念を示唆」と述べたことから円買いが急激に強まりました。

欧州時間序盤、欧州株が小安く寄り付いたことなどからユーロが一旦売られ、ユーロドルは1.3360台まで、ユーロ円は125.60円付近まで、ドル円も93.90円台まで下落しました。
東京時間19時に、G7財務相・中央銀行総裁会議から為替に関する緊急共同声明が発表され「政策で為替レートを目標としない」「市場が決定する為替相場の尊重を再確認」「為替レートの過度な変動や無秩序な動きは経済に悪影響」などされましたが、日本の政策や円安に直接の言及がなかったことから、円安の動きが容認されたと解釈され、ドル円は94.40円付近まで上昇しました。またユーロ高についての言及もなかったことや、欧州株が上昇したことからユーロ買いが強まって、ユーロドルは1.3460台まで、ユーロ円は126.90円台まで上昇しました。

NY時間序盤にかけて、株価が反落する動きとなったことからユーロも反落し、ユーロドルは1.3420台まで、ユーロ円は126.40円台まで、ドル円も94.10円台までやや下落しました。
ところがG7当局者の言葉として「為替相場に関するG7声明が誤解された」「声明は円の行き過ぎた動きへの懸念を示唆したもの」「G7は一国による円の誘導を懸念している」と報じられたことから円買いが急激に強まって、ドル円は93.20円台まで、ユーロ円は125.10円台まで一気に下落し、ユーロドルも1.3410付近まで下落しました。その後一旦利食いの動きが強まって、ドル円は94.00円付近まで、ユーロ円は126.20円付近まで反発しましたが、再び円買いが強まってドル円は92.90円台まで、ユーロ円は125.00円台まで下落幅を拡大しました。この間NYダウなどが上昇したことからユーロドルは1.3470台まで上昇しました。

NY時間午後にはいって、米3年国債入札結果がやや弱いものだったことから米長期金利が上昇したことから円売りがやや強まってドル円は93.60円台まで、ユーロ円は126.00円付近まで上昇しました。

東京時間に入ってからもやや円買いが優勢となってドル円は93.10円台まで、ユーロ円は125.30円台まで下落する場面もありました。

今日の海外時間にはユーロ圏・12月鉱工業生産、米・1月小売売上高、米・1月輸入物価指数の発表があるほか、英中銀四半期インフレ報告の公表、ブラード・米セントルイス連銀総裁の講演が予定されています。