<私の相場観>=外為どっとコム総合研究所・研究員 ジェルベズ 久美子氏

 当面、重要な政治イベントが重なり要人発言などで為替相場が動く局面は多くなりそうだ。15日からの20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は注目される。ここで日本が名指しで批判されず、玉虫色で収まるなら円安傾向は続くだろう。

 11日に米ブレイナード財務次官が安倍政権の政策を支持したと受け取れる発言をしたことの意味は大きいと思う。

 G20などで大きな変化がなければ、ドル円相場は3月末までに1ドル=96円を目指す展開を予想する。2008年3月に95円77銭をつけており、このフシ抜けを狙う動きとなりそうだ。円高に転じた場合は、90円前後も予想できるが可能性は高くないだろう。ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.3100~1.3850ドル前後を予想する。

 次期日銀総裁は、安部政権の政策と沿う人材が就任するとみられ基本的に円安要因となろう。

 リスク要因としては、スペインやイタリアなどの欧州情勢が気になる。イタリア総選挙が24日から25日に実施されるが、その結果次第では、欧州不安が広がることは起こりえる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)