微妙なバランスの93円台

微妙なバランスの93円台
明日15日からモスクワで始まるG20財務相・中央銀行総裁会議を前に、ドル/円は93円台を中心にもみ合う展開となっている。

一部報道によると、G20声明には「各国が通貨安競争に走らないように為替相場を動かす政策を避ける」との一文が盛り込まれるとされており、これは日本の「アベノミクス」に対する懸念の表明とも受け取れる。

G20ホスト国であるロシアの高官から「これまで円は過大に評価されていた」などと円安擁護発言が出ている事もあって、日本が名指しで非難を浴びる可能性は小さいものの、少なくとも円を売り進めにくい雰囲気ではある。

もっとも昨日、ルー次期米財務長官は上院の指名承認公聴会で「『強いドル』政策を維持する」と表明しており、景気回復期待から米10年債利回りは再び2%を超えて推移しているためドル売りにも傾きにくい。

週末のG20財務相・中央銀行総裁会議まではこうした微妙なバランスが維持されるとみられ、ドル/円は93円台の往来を続ける可能性が高いと考えられる。