G20次第では「窓空け」も…!?

G20控えた様子見の中、売り先行-ユーロ円
※ご注意:予想期間は2月16日と表示されていますが、本日(15日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 週末のモスクワG20(20カ国財務相・中央銀行総裁会議)を控えた様子見の中、昨日はユーロ売りが目立ちました。

 独・仏さらにユーロ圏の第4四半期GDPがマイナスとなったことで、改善していた欧州景況感への思惑が急速に後退したからです。またコンスタンシオECB副総裁が「マイナス金利は常に可能なオプション」と利下げの可能性について言及したことも、ユーロ売りを後押ししました。こうして東京タイムには126円付近で推移していたユーロ円は、123円後半へと続落しました。
岩田発言で上昇も、ユーロ売りに引っ張られる-ドル円
 一方で、「(金融危機対応として)財務省・日銀共同の基金で外債購入」「1ドル=90円~100円程度までは均衡への回帰」という岩田・日銀元副総裁の発言から93.713円・Bidまで値を戻していたドル円も、欧州タイム以降はこのユーロ売りに引っ張られました。“円安誘導”への懸念が拭いきれないG20を控えるスケジュール感が重なったことも、ポジション調整の円買い戻しを後押しした感があります。こうして米長期金利低下が顕著になったNYタイム終盤には、ストップロスを絡めながら92円半ばへと値を落としています。
日本や日銀が名指しで非難される可能性は低いが…?
 こうした中で本日の展開ですが、やはりモスクワG20を意識した展開が想定されるところです。

 “日本ならびに日銀”が名指しで非難される可能性はほとんどないと見られるものの、“円安誘導”もしくは“通貨安競争”がテーマとされるのは“ほぼ確実視”されています。このため円安トレンドの再開に向けた思惑は急速に後退しており、ポジション調整主体の展開が想定されるからです。“円売り”との両輪でここまでマーケットを牽引してきた“ユーロ買い”が失速しつつあることも、こうした動きを後押ししています。そう考えるとドル円は、分厚いドル買いオーダーと損失確定の円買い戻しオーダーが背中合わせに展開するとされる「92.50円ラインを巡る攻防」を、まずは想定しておかなければならないところです。

 もっとも「円は明らかに過大評価されてきた(ストルチャク露財務次官)」等、円安を容認・黙認する姿勢を示しているG20関係者も存在しています。このため依然として思惑で揺れ動く展開を排除することは出来ず、要人発言によって上へ下へと敏感に反応しそうな雰囲気であることも、また事実です。そう考えると日足・一目均衡表転換線が展開する93.20円付近を突破し、ドル売りオーダーが溜まっている93.50円ラインを試すという展開も、頭の片隅には残しておきたいシナリオといえそうです。
週初の「窓空け」に注意を!
 いずれにしてもマーケットは、モスクワG20の見解を注視しています。このため状況次第では週初オープニングで「窓を空ける」といった可能性も想定しておかなければなりません。リスク管理に関しては「いつも以上にきちんと行わなければならない」、そんな週末といえそうです。