<話題の焦点>=通期上方修正銘柄 大平金、海洋掘削、名村造など営業利益を大幅増額

 13年3月期第3四半期累計(4~12月)決算がほぼ終了した。通期業績見通しについて、全般的には下方修正銘柄が上回るものの、上方修正に踏み切った銘柄も多い。そこで、上方修正比率の高い銘柄について、その背景を探った。

 大平洋金属<5541.T>は、13年3月期通期予想で、営業利益を2億7100万円から9億3000万円(前期比6.0倍)に増額した。主力のフェロニッケルで徐々に市況回復の兆しが見えていることに加え、原料のニッケル市況や円相場の前提条件の見直しが増額の背景。

 日本海洋掘削<1606.T>は、営業利益を7億9700万円から20億3600万円(前期比68.2%減)に引き上げ、減益幅が縮小する。円安効果に加え、「HAKURYU─5」の裸傭船(ようせん)料増加が収益にプラス作用する。

 名村造船所<7014.OS>は、営業利益を従来予想の63億円から120億円(前期比2.8%増)に増額した。利益面では、円高修正とコスト削減の成果により、売上予定船の採算や既受注船の工事損失引当金が改善したことが寄与する。PER3倍台、PBR0.5倍台と依然割安。

 パチンコ台向けの制御基板を手掛けるサン電子<6736.OS>は、従来予想の営業利益10億円を15億円(同2.7倍)へと増額。遊技台部品事業で、制御基板の販売が順調に推移。

◆主な13年3月期営業利益大幅上方修正銘柄

銘柄名(コード) 営業利益(修正前→修正後) 修正率

大平金<5541.T>    271→930   3.43倍
石原産<4028.T>    600→1800  3.00倍
海洋掘削<1606.T>   797→2036  2.55倍
ジャムコ<7408.T>  1036→2520  2.43倍
大林道<1896.T>   1560→3250  2.08倍
名村造<7014.OS>   6300→12000 90%
昭シェル<5002.T>  8000→14700 83%
マツダ<7261.T>  25000→45000 80%
スターゼン<8043.T> 1000→1600  60%
サン電子<6736.OS>  1000→1500  50%

単位:100万円

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)