<私の相場観>=光世証券・市場営業部門トレーディンググループ課長代理 小川 英幸氏

 一時94円を超える円安が進行したことから、日経平均は1万1500円近辺まで上昇した。その後、円安を牽制する発言などが目立ち始め、株価も伸び悩んだ。

 東証1部の出来高や売買代金が直近のピークから減少していることや、信用買い残高が足もと急速に増加していることから、今後、株価は小幅に調整すると考えている。弱気材料としては、イタリアの総選挙や3月1日に迫った米国の強制的な歳出削減などが挙げられる。

 その後、市場を反転させるのは日本のTPP交渉への参加表明だろう。現状、3月上旬に表明される可能性が高いとされており、その発表とともに株価は大きく上昇に転じるだろう。その発表に前後して、日銀の新総裁も決定され、その上昇を後押しするのではないか。

 押し目ではTPPにより利益増加が見込める小売や輸出関連を買いたい。今後1カ月の日経平均のレンジは1万800円~1万2000円を想定している。ダウンサイドリスクとしては、米国の財政問題による市場の混乱が挙げられ、その際、下値メドは1万400円辺りまで切り下がるだろう。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)