<東京市場の高値波乱どうみる>=松井証券シニアマーケットアナリスト 窪田朋一郎氏

 全般相場は週末のG20を控えてやや神経質な展開となっており、為替市場が円高方向に大きく振れたことで利益確定の売りを誘発している。ユーロ圏の12年10~12月期GDPが3四半期連続のマイナスとなったが、これ自体は改めてサプライズに該当するものではない。ただ、欧州景気の停滞感を受け日本の円安に対する独、仏などの不満がG20で円高修正に対する不協和音として反映されるのではないかという危惧がマーケットにはある。全体相場は為替との連動性が高いが、株価指数先物などインデックスを絡めた売りの仕掛けというより、きょうのところは個別ベースでの投げ売りを誘発している感が強い。

 また、ここにきて国内の機関投資家の売りが一段と強まっている。外国人がその受け皿となっているが、期末を控えた国内勢の売り圧力は続くことが予想され、特に生保筋などソルベンシーマージンの絡みもあり、リスクアセットを減らす動きに拍車がかかり全体相場の上値押さえ要因となり得る。もっとも、下値を試すにしてもそれほど深くはないとみている。日経平均で25日移動平均線ラインである1万900円台後半くらいがひとつのポイント。ここを仮に下抜いて深押ししても、13週移動平均の1万400円台が下値限界だろう。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)