日銀人事とG20

日銀人事とG20
本日、一部通信社が次期日銀総裁人事について「武藤敏郎・元日銀副総裁を中心に絞込み」と伝えた事をきっかけに、ドル円は92.29円まで下落する場面があった。

武藤氏は外債購入に否定的と見られている事に加え、同氏が元財務官僚である点や日銀が2006年7月にゼロ金利解除を決めた際の副総裁である点から「旧日銀体質」を連想させる事が円の買い戻しを誘ったものと思われる。

さらに、本日から明日にかけてモスクワで行われるG20財務相・中央銀行総裁会議において、直接的にではないにせよ日本の円安誘導政策に対するけん制が出るとの懸念もある。

ドル/円は日足チャート面から見ても、昨日割り込んだ5日移動平均線(執筆時点:93.25円)に上値を抑えられており、目先調整局面入りが示唆されている。

今後、本格的な調整局面入りとなるのかを占う意味からも「アベノミクス」期待による円安相場の基点となった昨年11月14日以来、一度も割り込んでいない20日移動平均線(執筆時点:91.85円)付近で下げ止まるか否かが注目されよう。