<株式トピックス>=ドルベースの日経平均株価と外国人投資家の動向

 東証が集計して15日に発表した2月第1週(4~8日)の3市場(東証、大証、名証、新興市場)の投資主体別売買動向によると、外国人投資家が1506億円の買い越し(前週は3820億円の買い越し)となった。買い越しはこれで13週連続。2010年11月第1週から11年5月第3週まで29週連続買い越し(その間の買い越し合計は、4兆8408億円)以来の長期買い越し記録となった。この13週間の買い越し額は約3兆4500億円に達している。
 最近、市場で話題となっているのが〝ドルベースの日経平均株価の推移〟だ。11月15日の安値107ドルを基点に反転上昇トレンドとなり、上昇を加速して1月15日に取引時間中の高値123ドルを付けている。上昇率は15%程度で円ベースの30%に比べて半分程度に止まっている。その後は現在まで円安・ドル高の進行もあり、ほぼ116ドルから122ドル程度のレンジでのボックス相場での推移となっている。
 市場関係者のあいだでは「外国人投資家にとっての上昇率は依然として小幅なので、当分は売りに転じることはないのでは」という妙に楽観的な声もあるが、当然外国為替の先物市場でのヘッジをしているケースも多く、そう単純なものではなさそうだ。
 ただ、注目したいのは、〝円安・ドル高〟という株価低迷からの脱出に必要な緊急的な1段目のエンジンがある程度役目を終えて、円・ドル相場が一定水準で安定期に入っても、次に〝企業業績の回復〟という株価上昇への2段目のエンジンへの点火に首尾よく成功する可能性を外国人投資家は感じとっているのかも知れない。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)